高橋 隆一

弁護士高橋隆一は，当初，裁判官に任官し３０年以上民事・刑事・家事・少年という多種多様な事件を担当してきました。その後，遺言・離婚等の公正証書案を作成する公証人に任命され，遺言や離婚契約の公正証書の作成，会社の定款の認証などの公証実務に携わってきました。公証人退職後，平成２８年９月に客員弁護士として田村護法律事務所において執務することとなりました。田村護先生は，私と同じ都立上野高校の先輩であり，山やスキーが趣味という縁あって当事務所のお世話になることとなりました。
離婚事件に関しては，率直なところ，弁護士として取り扱った事例より，裁判官をしていた時の事例，公証人としての経験に基づく事例が長いので，それらの経験に基づいて事案解決を目指したいと考えています。公証人として仕事をしていた頃５００件くらいの離婚，慰謝料，財産分与，養育費等に関する多数の離婚契約公正証書を作成してきました。公正証書の場合は，当事者が合意しなければ作成できないので，公正証書作成の場面で揉めることはありませんが，住宅ローン支払中のマイホームの財産分与や学資保険がある場合の記載方法，年金分割等いろいろなパターンがありました。
裁判官時代には，首都圏では，千葉，横浜，東京その他の地方・家庭裁判所で事件を担当する中で離婚事件を担当してきました。裁判になると夫婦で話し合うだけでは解決できなかったこじれた事件が大半で，解決までに時間も要しますし，裁判になると有力な証拠を残す必要があるため，出来るだけ早い内にご相談されることをお勧めいたします。また，裁判官が和解を勧める理由や審理，判決の結論の見通しも，裁判官をしていましたので経験に基づく判断がしやすいと考えます。
裁判官時代の経験や公証人としての離婚，養育費などに関しての実務経験を生かしつつ，法壇の上からではなく，より身近な当事者の立場に立って，離婚等案件のより良い解決を目指して努力していきたいと存じます。弁護士としてこれまでの経験を活かし，少しでも皆様のお役に立てればと存じます。